| お待たせしました。『阿修羅のごとく』 |
2006.09.27 |
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すっかり秋ですね♪ 秋の味覚は梨と秋刀魚でゴキゲン(^ー^)の私。 あまり高価な松茸にはキョーミが無く、だったらエリンギのグリルなんかがたまりませんなぁ・・・ガブっと! ちなみに、みなさんは何にそそられます?
さて・・やっと舞台の事に触れます。 ホントやっと。 あまりにも思いが深くて、どうお伝えしたらいいのかと一人で何だか頭の中グルグルしていて・・・。 そう、去る7月、地元福岡の博多座で向田邦子さん原作、“阿修羅のごとく”を一ヶ月間やらせて頂きました。 子供の頃、こんなに鋭い感覚とセンスを持った作家さんが書いたと言う事は全く意識せず、いくつかのドラマを毎週楽しみに見ていた自分が居ました。 ガンコ親父の小林亜星さんが、カミナリを落として茶ぶ台引っくり返し、大暴れのパフォーマンスを繰り広げ、息子役の西城秀樹さんとお決まりの乱闘シーンで視聴者もハラハラした“寺内貫太郎一家”。 家族から「ばあちゃん」と呼ばれ、イイ味出していた樹木希林さんも忘れられません。 それから、森光子さんのハツラツとした銭湯の番台姿が印象的な“時間ですよ”。 あの家族の明るさに、子供ながらにホッとする物を感じていたのかもしれません。 お風呂屋さんの脱衣場で、スッポンポンの女性のお客さんにはドキッとしたものです。 今考えたら、すごいですネ。 画面一杯に裸体の女性が。(笑) 幼少の頃から自然に向田ワールドが茶の間にあって、触れていたんですネ。 そして、大人になって向田先生の作品を初めて舞台で観劇したのが2002年・芸術座での“阿修羅のごとく”。 ほのぼのとした世界とは一味も二味も違うこの世界を客席で一人の観客として観ていて、まさか再演で自分が参加させて頂けるなんて、夢にも思っていませんでした。 阿修羅とは古代インドの民間信仰上の神様の事で、建前は「仁義礼智信」を揚げていますが、実は気が強くて、他人の悪口を言うのが好きで、怒りや争いのシンボルと言われています。 四人姉妹とその両親の、それぞれの人生が描かれていてるこの物語。 日常という不偏的なテーマだけに、誰しもが「あっ、私の事だ。」「家族ってこれだよネ!」「男性ってしょうがないわね。」の気持ちが泉のごとく溢れて出て来てたまりません。 以前(1979年)NHKでドラマ化されたり(長女:加藤治子さん、次女:八千草薫さん、三女:いしだあゆみさん、四女:風吹ジュンさん) 2003年に映画化されたり(長女:大竹しのぶさん、次女:黒木瞳さん、三女:深津絵里さん、四女:深田恭子さん) 長い歴史の中で、色褪せる事の無いメッセージがたくさん込められています。 飾り立てず、家族の心の奥底の感情まで赤裸々に毒っ気たっぷりに。 時にはユーモラスに。 でも愛情に満ちていて。 脚本を読んで涙が止まりませんでした。 「女性は損な役回りで生きていかなくてはいけないのか?」「夫婦って?」「家族って?」「姉妹って?」 私がずっと自問自答してきたテーマに向田先生がメスを入れて下さったようで、心奮えました。 私生活でも四人姉妹の末っ子として育った、そんな私の役どころは、不器用で真面目で潔癖症の三女・滝子を。 不倫中の長女は、とっても艶っぽい山本陽子さん。 しっかり者の主婦の次女は、さわやかな中田喜子さん。 自由奔放な四女はナイスバディの細川ふみえさん。 物語は、図書館に勤める独身の滝子が、父親の浮気を発見した事により家族の歯車がどんどん噛み合わなくなってゆく・・・。 家族だからこそ生まれる絆や嫉妬心や欲望、さまざまな感情がぶつかり合い、本物の家族に。 そんな中、堅物の滝子を演じるのは、とってもやりがいがありました。 セリフでも「Sexなんて言葉、この家では使わないで、けがらわしい!」と言っていた彼女ゆえに、父親の浮気は誰よりも受け入れがたい事実。 浮気の真実を調査した渋谷哲平さん演じる、興信所の勝又さんと結ばれ、結婚した後に、一人の女性として、内面も外見も生まれ変わる・・・。 その変化を一幕と二幕で楽しみました。 では、新しい役への挑戦の様子は次回に続くと言う事で・・・。 ちなみに昨日は、向田邦子さんの妹さん、和子さんがプロデュースをされた、落語の親子会と言うものを観に行って来ました。 今、私は毎週土曜日NHKで19:30〜20:55まで生放送“渋谷・極楽亭”のパーソナリティをやらせて頂いておりまして、週替わりで色々な落語家さんとゲストをお迎えしてお届けしております。 柳家花緑さん、立川志らくさん、林家彦いちさん、林家たい平さん。 その中で立川志らくさんも向田先生の大ファン! 先生の原作“あ・うん”をご自分で脚本&演出&出演する程です。(志らくさんを通じて、和子さんもラジオのゲストに来て頂きました。とても笑顔の温かい方で、心思に御姉様の人生やご自分の想いを伝えるお姿に感動致しました。) 1981年にお亡くなりになられた向田先生の追悼の意を込めまして志らくさんと、その師匠でもあります立川談志さんが、落語を披露するというこの会。 大好きな先生に届け!と言わんばかりに、魂込めての志らくさんの落語に、存在感たっぷりの談志さんの落語。 息づかいや、心を打つ声のトーン、指先の表現力まで、客席の奥まで伝わって見入っておりました。 没後25年経った今も、様々な形で愛されている向田先生とその作品。 私も舞台という世界で、体感させて頂けた事、このご縁に感謝致します。
さて、今日はこれから日野皓正さんの京都のライブゲストに2日間出演させて頂きます。 これが面白い企画で、朗読&JAZZ! 日野さんが用意して下さったお気に入りの詞と、私が書いたオリジナル詞を朗読する際に、それにあわせて、即興でJAZZを演奏すると言う、何ともエキサイティングなライブ! そしてその後にスタンダードも歌わせて頂きます。 今からもうワクワク! どんなステージになるんでしょうか? 楽しみです♪
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