| 御園座・駆け落ち?Birthday! |
2004.06.30 |
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あ〜っ やっとダイアリーアップ出来るぅ・・・。 と言うのは、24日舞台の楽日を迎えた後、NHK“素敵にショータイム”の収録で加山雄三さんとのデュエットソングと、そしてグッチ裕三さんと三人で歌う曲を
ず〜っと覚えていて・・・。 何だかんだと気が抜けないここ数日でした。 加山さんの温かくて、深〜いボーカルに私も気持ちを預け、とても心地良く、グッチさんとのユニゾンも楽しく出来て、ホッとしております!(OAは10月2日です。是非見てね!)
そう! 6/1〜名古屋・御園座にて始まった「弧愁の岸」(杉本苑子原作,脚本・堀越 真,演出・西川信廣)お蔭様で無事に千穐楽を迎えました。 わざわざ足を運んでくれた人達、本当に“ありがとう!”
この作品は、宝暦三年(1753年)の実話で、洪水に苦しめられている穀倉地帯、木曽三川沿い(木曽、長良、揖斐)の治水工事を幕府が薩摩藩に命ずるのですが、その裏には、薩摩藩の財力を削ぐ陰謀や裏切りが・・・。 不条理な世界で生死をかけて工事に挑む薩摩隼人の勇姿と葛藤が、そして、その人達と関わる人間模様が心を打ちます。 1983年と85年に森繁久彌さん主演で上演され、今回の平成版では一大工事の総奉行・平田靱負を古谷一行さんが。 私は以前、宮本信子さんが演じていらした役で、薩摩藩が御用達にしている両替商・大店の娘、お秋を。 許婚が居るのにも関らず、寺泉憲さん演じる薩摩隼人、算用方・尾関尚吾に恋をして、結婚後、駆け落ち――→心中! と、とっても情熱的な女性。 最初、台本を読んだ時、ショッキングで・・・。 この時代、駆け落ちして行き場を失っている二人が、もし捕まったら・・・さらし首。 切羽詰ったお秋は、この恋が二人にとって全てで、真実の恋だと分かった瞬間、来世を選んでしまったんだと思ったら、切なくて、切なくて。 でも、何もかも投げ打ってでもこの人と一緒に居たいと思える人に“出逢えた事”は、もしかしたら、お秋にとって幸せだったのかも。 男性目線では算用方という役目から、お金を持ち出して女に歩るその心理の裏は? と、社会の中での心のささくれ、気になって観ていたようです。 登場シーン全て違う心情だったのが、演じていて非常に面白かった。
一幕・・・結婚前の娘。 真っピンクの引きずり振袖に30cm幅の真っ赤な帯。
かつらにもキラキラ、ヒラヒラしたかんざしが華やかに。 10代の娘が恋に落ちる瞬間。
二幕・・・結婚後の人妻。 ブルーの着物に落ち着いたかつら。
旦那様に冷たくされているお秋、そこへ再会した尚吾様と・・・ア〜〜〜〜、ラ、ラブシーンが〜〜。
心の隙間へのぬくもりは魔物です。 止められません。
三幕・・・駆け落ちして、心が荒んでいる。 紺色に黒い衿の着物に乱れ髪姿のかつら。
裏腹な事をお互いに口にして男女間の情念をぶつけます。 そして心中!
一日二回公演×一ヶ月間、毎日、こんな急ピッチで運命に操られる女性を演じると言うのは、とっても難しかったけど、共感出来たし、またひとつ大きな経験をさせて頂きました。
最初このお話を頂いた時、初の時代劇でシリアスでしかも実話。 全てがヘビーに思えて、正直どう受け止めればいいのか悩みました。 演出の西川さん曰く「これは、時代劇でありながら現代劇プロジェクトX。」と。 なる程。 そこから現代に重なる共通点を
感じる様、感じる様、お稽古に臨みました。
“胸が張裂けるほど、人を好きになる想い
人の心はいつの時代も普遍的”
だと実感。そして、国家や社会の中での責任感や家族を守る男たちの壮絶な日々の戦いは現代と変わらないと。 ラストシーンに約950名を指揮していた平田靱負は、前代未聞の難大工事を完成させた後、多大なる工費や矛盾に腹立たしさを覚え割腹した者、病死、犠牲死者などの責任を背負って、自刃。 遠い昔話の様に思えますが、同じ人間として胸が痛みました。 九州から観に来てくれた友人は終演後「せめて平田さんには生きとって欲しかったぁ〜、プロジェクトX、時代劇バージョンやね〜」と涙しながら、演出意図とピッタリの感想を! そして、TMネットワークの木根尚登さんとマネージャーさん(26才の男性)も観に来てくれたのですが、マネージャーさんは、何と鹿児島出身で、しかも友人には、左とん平さん演じる、大目付・副奉行、伊集院十蔵の子孫が居ると言うではありませんか。 最初から最後までコーフン状態で、しかも小学校の時、岐阜県の小学校の生徒が、自分の学校に来て、治水工事の感謝の作文を読んで、交流を深めた事などを思い出しながら観ていて下さったそうです。「今も過去の人達を偲んで感謝忘れず、こういう作品が公演されているというのは素晴らしいですね」と楽屋で熱く語ってくれました。
250年経った今、何気なく人々が通っている木曽三川。 実際に私も、通って治水神社に行ってきましたが、そこには薩摩藩士の尊い命と苦悩があったと思うと、何も言えない気持ちでした。 身を投げ打つ様な矛盾した“世の中”は、どうか繰り返されないで欲しいと。 ご先祖様代々あっての今の私達。 歴史の神秘や感謝の念がこの作品に出逢って一層強くなったのは言うまでもありません。 そして、公演中6/13に誕生日を迎えて、更に感慨深くなりました。
終演後、キャスト&スタッフの皆さんがサプライズで祝福を! Birthday Songと共にケーキが登場した時、ウルっと来ちゃった。 毎日、板の上に立てるだけでも幸せなのに、こうやって沢山の人にお祝いして頂いて嬉しい・・・。 前日、ホテルに戻って「0時過ぎたら誕生日かぁ。 生まれて初めて地方で一人で淋しィ〜」なんて思いながら・・・。疲れていたのかそのままベッドの上で、お布団も被らず、うたた寝状態。 気が付いたら朝!! 慌ててシャワーを浴びたけど、ベッドは真っさら。 ベッドメイキングの人(舞台のキャストと長期滞在と言うのはホテルの方々みんな知っている)に「あら?森口さんったら、今日外泊?」なんて思われても嫌だなーーと思って、使ってもいないベッドを誕生日の朝にわざとグシャグシャにしている自分は健気だなぁ〜〜。(笑)
BBSにもメッセージ“ありがとう”年女の縁起の良い年、新しい役に挑戦させていただいて頂いて、更に良い一年になりそうです。
さあ、今度は気持ちを木根さんとのコンサートに向けて!と。 もう今から皆に会えるの楽しみだよ〜〜〜。
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